生きていた皮だから、極力負担をかけない。 敬意も持って革に仕上げる。その分、手間もかかるし、時間もかかる。 頑なに技と伝統を守り続ける匠たちが、此処にはまだ存在する。 |
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【牛革サドルレザーについて】
当工房で使用している革は、天然の植物から抽出されるタンニン(木の樹皮などの渋)でなめした良質の本ヌメ革。サドルレザーとも呼ばれます。そのすべては、手間を惜しまない伝統的な製造工程を経て、革本来の風合いにこだわりを持つ職人たちが、一枚一枚作り上げた上質なものを使用しております。 ご注文いただける革の色は ●ナチュラル、●チョコ、○黒、●ホワイトの4種類です。
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![]() すべての商品は目打ちで糸穴を開け、麻糸をロウ引きした頑丈な糸(左写真)、またはシニューと呼ばれる繊維を束ねた糸で、100%手縫いで仕上げています。特にシニューについては、かなり太めの素材を厳選して使用していますので、より手縫い感を追求される方におすすめです。※ウォレット類には標準使用されます。 ミシンで縫い上げれば10分とかからない工程も、手縫いだと1時間を軽く超えることも珍しくありません。単調な作業のように見えますが、実は場所によって糸を引っ張るテンションを調節したり、二重縫いを施したり...と、長年の経験を積んだその手だけがわかる感触で仕上げてゆきます。 |
![]() ヌメ革とは、牛皮を植物タンニンに長時間漬込んで鞣(なめ)したもの。 生の皮をそのまま使えば、腐ってしまいます。つまり植物の樹皮や葉などに普通に含まれているタンニンという成分に漬け込んで、防腐処理をするわけです。この方法は大昔から行われていた鞣し方で、現在でもタンニンを溶かした液に段階的にタンニン濃度を上げて漬け替えながら手間ひまを惜しまず、逆に言うと生産効率のとても悪い工程を経て作られています。それによって生まれるヌメ革のメリットはとても丈夫だということ。繊維の密度が非常に濃くなるので、しっかり手入れをしてやれば数10年以上の使用に耐えられます。さらに特徴として、自分だけの「革」として愛着が持てること。使い始めは固く無骨なものが、使っていくうちに革の繊維が少しずつほぐれてきて徐々に柔らかく、身体にしっくりフィットしてきます。さらに日光や手の脂などを吸うことによって、初めの明るい色が濃いあめ色の、なんともいえない深い色艶になってくる...。 ヴィテージデニムにも同じようなことが言えるかと思います。同じ商品でも使っている人によって早く味が出たり、雰囲気が変わってくる。自分の一点モノとして革を育てる楽しみは格別なのです。 |
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RENO Leathercraftでは、縫い合わせた革のヘリを鏡面に近くなるまで磨き上げてから、お届けしています。2枚、デザインによって4枚合わせた革を1枚に見えるようにする、もっとも手間のかかる作業です。クラフトマンとして気合いが入る工程でもあります。 |
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RENO Leathercraftでは、すべての製品において裏面の磨き処理を施してあります。特にシザーケースでは、裏面の毛羽立ちに髪の毛などが引っ掛かりやすく、衛生面&機能面で問題があるのです。お手持ちのケースやウォレットなど、あらためてご覧になってみては?こんな所にも手の込んだ職人魂が宿っているのですね。 |
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革の最大の敵といえば水や湿気でしょう。水に濡れてしまうと元来含まれている革の脂分が抜けてしまい、革が不自然に固くなってしまったりします。 1)濡れた部分の水分をきれいに拭き取る。 2) バッグケース類は新聞紙などを詰め、ウォレット類は形を整えて型崩れを防ぐ。 3) 直射日光に当てず、日陰干しで時間を掛けてゆっくりと湿気を抜く。 4) ニーツフットオイルやミンクオイル等を薄く塗り、乾拭きする。
とはいえ、革には動物の皮膚としての脂分があり、空気中の湿気を吸って適度な水分量も保っています。使っているうちにその脂分が抜け、 |
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![]() すべての商品にスタンプされる刻印は、クォリティを保証する証でもあります。 破損の状況により元の状態に戻せないものでも、ご相談の上、デザインを損なわない程度にリペアすることも可能です。 どうぞご安心くださいませ。 >>> 詳しくは【保証&サポート】をご覧下さい。 |